金田一京助という言語学者がいた。アイヌ語の研究で世界的に有名な人だ。あと辞書の編纂者としてよく名前を見かけるのではないか。今なら金田一秀穂の祖父として知っている人が多いのではないだろうか。
Wikipediaで金田一京助について調べてみると、非情に興味深い事が書かれていた。
金田一がアイヌ語の研究を始めた頃は、言語学の聞き取り調査では最も重要な言葉の一つである「これは何?」ですら何と言うのかよく分らない有様だった。そこで金田一は試案の末、訳の分からない絵を描いた紙をアイヌ人に見せ、その反応から「何?」という言葉を聞き出すことに成功。ここから膨大なアイヌ語の単語を一つひとつ聞き取り調査で記録するという地道な事業がスタートした。
訳の分からない絵を描いた紙…。
アイヌ語の研究なのだから、アイヌに存在しなかった本州にしかないものを見せればそれでいいと思うのだが、そこをあえて絵に。
…どんな絵だったんだろう。
当然だが、何かに似ているものとか、無理すれば何かに見えるものだったりしては研究にならない。もしもその絵を見た人がこんなことを言っていたらどうだ。
「エゾシカの肛門付近の絵かい?(アイヌ語)」
その後金田一京助は行く先々で「エゾシカの肛門付近」と連呼する人になっていたことであろう。
ああ、金田一京助についての本を調べたら、その絵も見れるのだろうか。もし誰か、金田一京助の描いた訳の分らない絵を知っていたら、どんなものだったのか中野に教えてください!嘘でいいから!