中野の鼻
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おしりかじり虫
おしりかじり虫というものが流行っていることになっている。
カプセル侍のうるまでるびさんの作品だそうだ。
カプセル侍は好きでした。
おしりかじり虫ねえ。
うるまでるびさんの絵では可愛く描かれているけど、所詮は虫だ。おしりをかじる為には、人間の足から太股へと、カサカサと登っていくのだ。
絵では人間のような歯が描かれているけど、実際は虫の口なのだ。かじった跡は歯形ではなく、左右に並ぶ小さな穴だ。
大きな目が描かれているけど、実際は虫の複眼だ。
あ、おしりかじり牛だったらその辺の問題は回避できるな。しかも野牛。バッファロー。
…ていうか、どこで流行ってるんだ?
現代の妖怪
今の世の中には妖怪が不足している。
現代において妖怪といえば、やれトイレの花子さんだ人面犬だリトルグレイだと、風情が無いものが多すぎる。昔にもそういうただ気味が悪いだけだったりする妖怪もいたことにはいたようだが、妖怪というものはそういうものではないと中野は思う。
理解できない事態や原因不明の出来事に遭遇したときに、妖怪の仕業と言う事にして、人々が納得するための社会装置が妖怪だったのではないか。あとは子供のしつけの為。
山中でなぜか急激に空腹になることを「ひだる神の仕業だ」と言って、ひだる神の対策として食べ物を残しておくという山の知識を伝える。
朝目が覚めるとなぜか北枕になっていたときには「枕返しにやられた」と言って、今後縁起の悪い北枕にならぬように気をつける。
理由のわからぬ出来事なんて、科学の進んだ現代ではほとんど無いのだろう。でも、やっぱりなんだかよくわからないことはある。そういう事態はみんな妖怪の仕業ってことにしても良いんじゃないか。
・すごく気をつけたのに、シャツにカレーうどんのシミが。
・気がつくと半分くらいチャックが開いてるジーパン。
・通勤ラッシュ時間に起こる人身事故。
・ぜんぜん見つからなかった切符が、改札を出たところで見つかる。
・いつのまにかお金が減っている。
これらはみんな、現代に生きる妖怪の仕業だ。それでいいじゃないか。