中野の鼻

ナビゲーションバーへジャンプ

ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害

世界の孫が終わった今月のアフタヌーンで、篠房六郎により始まる連載漫画「百舌谷さん逆上する」が、ちょっと気になる。
 
 
 冒頭から、金髪碧眼の少女が「ツンデレなんです」と紹介される。
 
 
 少々ツンデレという言葉だけで片付けられないほどのような気もする。あ、でも前日からドキドキしてたってあたりにはかわいらしさを感じなくもない。

 しかしそのツンデレは、萌え要素でもなんでもなく、病気である。
 好意を感じてしまうと、感情が正常に働かず、逆の感情表現になってしまう症状。第一話から主人公の百舌谷さんはそのことの苦労とそれに伴う怒りをクラスメイトにぶつける。
 さらにややこしいことに、ツンデレ的なものとは関係なくこの百舌谷さんは暴力的だ。そんな症状の結果だろうか。その結果、好意の裏返しの暴力と嫌悪の暴力の区別がつきづらく、さらに問題が転がっていく。
 そんなツンデレの結果、実に不幸な事件が発生したり、生きているだけで回りに被害を生む自分を呪いつづけたり。

 篠房六郎的に、ツンデレというものに対する答えを出そうとしているようだ。世に氾濫する表面だけの薄っぺらいツンデレが何より憎いのかも知れない。

 ツンデレの形をとった、コミュニケーション障害を描く作品ではないだろうか。ちょうど「天使な小生意気」が、性同一性障害を描いた作品であったように。

 まだ第一話で、海のものとも山のものともつかないが、注目するべき作品ではないだろうか。なにより、空談師やナツノクモでたまったフラストレーションやルサンチマンを存分に発揮してくれそうな気配がギュンギュンする。

 世界の孫は終わってしまったけど、やはりまだアフタヌーンは読まざるを得ないようだ。



[鼻文章] Posted by 中野 at 2008-01-25 01:27:15 - コメント(4) - トラックバック(0)

世界の孫、終わっちゃった…。

世界の孫 1 (1)
 中野が今もっとも注目していた漫画「世界の孫」が、今月のアフタヌーンをもって最終回となった。

 …あぁ…。

 結局数々の謎は解決しないまま、打ち切り的な終わり方である。甘水のいる世界にはバイオレンスや不条理があふれている、それでもその中心にはいつも甘水の笑顔が。そんな「日常は続く」系の終わり方。

 2巻の最後、イカ女王編の終わり方が素晴らしいものであった。究極超人あ~るの最後を思い出させるような、非常にテンションの張った展開であっただけに、この黒お孫編の終わり方には期待をしていた。ちょっとがっかりだ。
 それでも、世界の孫という作品は「孫顔」と「ロイヤルバレエ成龍門」と「イカ子」の三本柱により、歴史に名を残す作品となったと言える。中野は、この作品と出会えたことに感謝している。

 ありがとう、世界の孫。ありがとう、甘栗甘水。

 単行本3巻は、3月21日に発売だそうだ。これは何が何でも購入せねばなるまい。それが自分のためだ。
[鼻文章] Posted by 中野 at 2008-01-25 00:49:22 - コメント(0) - トラックバック(0)

コンテンツ

カレンダー

«   2008-01   »
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

カテゴリ一覧

ホワイトボードマーカー
ダメ改造
鼻文章
携帯鼻

最近のライトバック

検索

ログイン


Powered by