中野は三国志にまるで興味がない。「蒼天航路」が三国志漫画として大ヒットしたことは知っている。同じ作者が昔アフタヌーンで描いていた「地獄の家」は好きだったがやはり蒼天航路は途中で読むのを止めてしまった。ただ、第1話に「地獄の家」の主人公北晴郎が出てきたのにはテンションがあがったが。
そんな中野だが、どういうわけか目が離せないでいる三国志漫画がひとつある。三国志漫画と呼んでいいのかどうかわからないが。
それが「
風俗三国志」だ。掲載紙は「本当にあったHな話」という、タイトルどおりの雑誌。風俗店に行くこともない中野だ、普段ならこんな雑誌は手にとることもないのだが、偶然この漫画の第1話を発見してしまったのだ。
孔明!知略に長けるこの男は、風俗においてもその頭脳を遺憾なく発揮しているのだ!
基本的な話の流れは、どこかで見たことがあるような方々が自らのリビドーを資本主義精神にのっとってスマートに解消したいと願い、そこに颯爽と現れた風俗軍師孔明が知恵を貸す、というもの。
風俗におけるさまざまなポイント、たとえば店選びのコツや風俗嬢に対するマナーなどを、三国志のノリで孔明が伝授。そして実践した結果、下半身の乱世を統べていくわけだ。
このような中野でもわかるレベルの三国志ネタもしっかりと織り交ぜてある。というか三国志オンチの中野では気が付かなかった、三国志ファンならぐっとくるようなネタもきっといくつも含まれているに違いない。
おそらくは原典を知らなくても楽しめて、さらに原典に詳しければなお楽しい。そんな優秀なパロディ作品なんじゃないだろうか。原典に詳しくないから中野には判断できないけど!
「愛撫百遍女自ら動く」
このページの下部では、孔明がこの言葉の解説をしている。この教えを守れば風俗戦況がどのように展開していくのか。まさに軍師!というかこの、どこかで見たような人たちが風俗プレイを嗜んでいる姿だけでちょっと笑える。
本当に風俗にも三国志にも興味がない中野にも楽しめる、そんな三国志漫画であり風俗漫画でもある風俗三国志。もしかしたらマジの三国志ファンが見たら楽しむどころかブチ切れ金剛かもしれないが、ここはひとつ三国志というジャンルの奥深さの証明としてこの作品を認めることこそが本当のファンのとるべき態度なんじゃないだろうか。と、それっぽいことを言ってみる。
とりあえず三国志好きもそうでない人も一度は読んでみるといいんじゃないだろうか。内容が内容なので立ち読みできないようになってるけど。しかも買うのにもなんとなく抵抗がある人も多いだろうけど!