10月といえば運動会シーズンだ。それは何も小学校や中学校だけでなく、実にさまざまな世界の人々が運動会というフェスティバルを楽しんでいるのだ。
それを証明しているのが、今週の漫画ゴラクに掲載されている特別読みきり「極道運動会」だ。極道と呼ばれる男たちによる、血で血を洗うスポーツ決戦。運動会に魂を燃やす極道たちの姿が描かれています。
おそらくは日本のどこかで実際に行われた極道運動会にひそかに忍び込んで取材をした、いわゆるルポ漫画と呼ばれる部類のものなのでしょうが、作者の圧倒的技量がそれを感じさせない作品に仕上げています。
…もうね、この見開きを開いた瞬間に噴き出したよ。面白すぎだ。
極道家業は命がけ。なにもそれはシノギに限ったことではない。たとえ運動会であったとしても、男と男の戦いはいつだって命がけなのだ。
一人の男が、棒を守って死んだ。確かに競技は棒倒しだったが、江田が守ったものは棒じゃない。男として、どうしても譲れない何かがそこにあったのだ。
…なんだこの漫画。極道なのに地獄のエンゼル。しかもなんか「ル」だけ小さい意味もよくわからん。
古くは古代オリンピックであるオリンピュア祭典競技会でも行われたという、由緒正しき男の対決様式、綱引き。当然21世紀の極道にとっても、この闘いに負けるわけには行かない。
しかし、このままでは敗北が決定してしまう!ちなみに右側が主人公。
しかし!ここでまさか敵の頭の血管から大出血!そう、この男もまた、男として譲れない何かを抱えてこの闘いの場に挑んでいたのだ!
…まさかの展開。普通頭からこれくらい出血するほどに綱引きでリキんだら、どう考えても先にほかの場所から出血してると思うのだが。
そうして極道運動会の優勝が決定するのだが、極道的にそんな拾い物のような勝ちで納得できるものなの?
そんな今週のゴラクに掲載されている読みきり漫画。かなり適当に紹介したのでアレだけど、読むと意外とちゃんとしてるのでぜひとも読んでみるといい。
やはり中野も30を過ぎて、漫画ゴラクとか漫画サンデーとかが面白く感じられるようになった。漫画読みとしてのレベルが上がったということかもしれない。ヤクザ漫画が多いのが気になるけど、それゆえに極道運動会のような作品にも出会える。
やはりみんなもゴラクを読もう。いわゆるおっさん漫画誌を読もう。きっと予想外の面白さにびっくりするはずだから。