中野から上くらいの世代の人たちならポンキッキで聞いた記憶があるだろう、このヒポポタマスのうたを。運の悪いヒポポタマスが生まれて一週間で死ぬという歌。
一週間で死ぬというのは当然比喩で、短命だったヒポポタマスの人生を一週間に例えたものだろう。
このヒポポタマスの歌、火曜日に学校優等生で水曜日に可愛いお嫁さんをもらっている。どうやら若くして結婚したようだ。恋愛結婚だろう。この時点ではぜんぜん運は悪くない。
ところがその直後、木曜日に苦しい病気にかかる。おそらくは可愛いお嫁さんの看病と治療もむなしく、金曜日にはとっても重くなり、土曜日にあっさり死ぬ。残された可愛いお嫁さんはどうなる。
いやまて、これは怪しい。
本当に病気なのだろうか?
中野はヒポポタマスの遺産を狙ったお嫁さんが、毒を盛ったのではないかと思うのだが、どうだろう。学校優等生がどれほどの優等生だったのか、その成績によってどれほどの大企業に就職したのかは歌の中に出てこない。もしかしたら長者のような金持ちの家に生まれているのかもしれない。そんなヒポポタマスの遺産を、可愛いお嫁さんは狙ったのではないだろうか。
そうだ、このヒポポタマスという人物を、カバに例えられるような外見の人だと考えたら、可愛いお嫁さんが嫁いでくるなんて経済的な強さに由来する可能性が大きいではないか。ひどい話だが、そこも含めて人生とはこんなものだという歌なのだろう。
そうだ、めでたく生まれて優等生で可愛いお嫁さんをもらっても運の悪いヒポポタマスと歌われるんだ、外見に運の悪さが集約されているのだろう。生まれたときから家族や親類から「不憫な子だ」と言われつづけたような、そんな子なのかもしれない。
そこにつけこんで親密な仲になり、結婚してすぐ毒を盛って遺産をいただくお嫁さん!まさに悪!おそらくは人の良いヒポポタマスの目を盗んで、恋人との逢瀬を!これだから女は信用できん!これだから!これだから!!
いや、悪いのは馬鹿な男だ。運の悪いヒポポタマスの不運は、男に生まれたことなのかも知れん。