中野の鼻
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アクションの読みきりが面白かった
漫画アクションに掲載されていた読みきりギャグ漫画「キモジョの詩」が何か気になった。面白かったといって良いんだが、それだけではない何かをこの作品から感じた。
作者は蛸山めがねか…まだ検索しても一切ヒットしないが、覚えておいて損のない作家かもしれない。
アクションは福満しげゆきに川島よしおに土山しげるに谷口ジローに、好みの作家が多くて困る。蛸山めがねがここに並ぶ日を望む。
百舌谷さんに某カロイド
カロイドって何だって話ですが、カロイドではありません。ボーカロイドです。
今日発売のアフタヌーンを早速読みました。で、いつも激しい展開で目が離せないツンデレ漫画「百舌谷さん逆上する」を読んでいたら、最近ネット上で話題の人が。
ぬ、これは余りそっち方面に詳しくない中野でもわかるが、初音ミクの血縁にあたる巡音ルカさんではないか。最近では山咲トオルの怪奇タコ少女みたいにされているルカさんではないか。
最近こういうネットの文化が漫画に登場することが多くなりました。こういうのを嫌う人も多いけど、昔だってテレビ番組やCMがネタで漫画に登場することは多かったんだし、メディアが変わっただけなんだろうなあ。
とにかく、発見したのでこうやってネタにしてみました。そしてこんなことからちょいとでも「百舌谷さん逆上する」に興味を持つ人が現れればいいな、と思います。
「百舌谷さん逆上する」2巻
三丁目の超夕日
今号のビッグコミックオリジナルに掲載されている「三丁目の夕日」が、なんかすごいことになっている。いつもビッグコミックオリジナルは深夜食堂とフロマンガくらいしか読んでなかったし、PLUTOは単行本で読むためにあえて飛ばす中野だが、これにはドギモを抜かれた。
舞台はいつもどおりの、懐かしく温かみのある昭和の日本。この時代、とあるおもちゃが流行していた。
それは、ビックリ箱。
昔の日本人は生真面目で、嘘や冗談が苦手だった。ビックリ箱は笑いのきっかけを作ってくれる良い道具だったのかもしれない。また、刺激の少ない時代でもあったのだろう。
しゃっくりが止まらずに難儀しているおばあちゃん。
「しゃっくりが止まらないのよ。誰かに驚かしてもらうと泊まるんだけどねえ…」
おばあちゃん思いの進一郎君は、後から大声で驚かせようとしたりするがしゃっくりが止まらない。そこで友達からビックリ箱を借りてくることにしたのだ。なんて良い孫なんだ。
SBR17巻カバー下の絵に見覚えあり
スティールボールランの17巻が発売された。いつの間にかもう17巻もやってたのね。すっかり大きくなっちゃって、もう17か。卒業したら大学に行くのか?就職か?
そんなSBRのカバーを外してみたら、こんなイラストが出てきた。
あのチョコレートディスコの人です。この人本編でもこんなポーズだったりしたけど、このポーズは特になんか見覚えがある。強烈なデジャヴュだ。
どこで見たんだろう。
ああ。これだ。
みうらじゅんのつっこみ如来。
そっくりだ。
天水完全版!
花輪和一の「
天水」の完全版が文庫になって発売されていたので、光の速さで入手した。
この天水という漫画は、15年程前にアフタヌーンに掲載されていた和風怪奇ファンタジー作品だ。花輪和一といえば「
刑務所の中」のヒットが記憶に新しいが、まさにその作中で描かれていた逮捕によって連載が中断した作品だ。それが連載中断から9年後に書き下ろしで無事完結をはたした完全版が発売され、このたびめでたく文庫も発売されたのだ。波乱万丈の漫画といってもいいかもしれない。
6年前に発売された新書の完全版も買って読んだはずなのに、文庫になってまた手に入れてしまった。そこまで天水が好きだという自覚は無かったのだが、多分中野はずいぶん天水が好きなのだ。
河童と童女の冒険が、時にはじわりじわりと時にはあっさりと展開する。濃密に描かれた妖怪や鬼や人間はみんなどこか油断できない奴らばかりなのに何かさっぱりとしていて憎めない。おそらくは花輪和一氏本人の人徳が現れているのだろう。前科はあっても。
花輪和一作品はとっつきにくい。間違いなく最初はその臭みがちょっと気になる。でも、ちょっとずつ読むときっと癖になる。もしも花輪和一未体験だという人がいたら、この天水と刑務所の中くらいは手にしてみてもいいのではないだろうか。
とくに刑務所の中はアルフォート食べながら読むといいよ。いや、アルフォートを目の前において、食べたい気持ちを我慢しながら読むといいよ!!10倍おいしくなるから!
リーマンギャンブラーマウスの続編が!!!
こうなったらガンガンと漫画の話を書くぜ。
ギャンブルを憎悪しているといっても過言ではない中野だが、「
リーマンギャンブラーマウス」だけはなんだかとても好きだ。サイコロをコロンと振っただけで人生すべてが終わったりするあのばかばかしさ。そして荒唐無稽な登場人物。そこに絡む人々の悲喜交々では済まないような栄枯盛衰。非常に面白い。
そんなマウスの続編らしき本を本屋で見つけた。それがこの「
リーマンギャンブラーマウス女体地獄編」だ。残念ながらタイトルからは非常にヘボまった印象しか感じない。しかしあのマウスだ。きっと女体地獄から見上げた人間世界の壮絶な姿が描かれているのだろう。
そう思った中野が甘かった。こいつはもう、悶絶するほど駄目だった。
ああ、中野の愛したマウスはもう死んだ。そう思えるほどだ。
話の内容は、あのマウスが今ではとある企業のクレーム処理係として、毎日毎日土下座の日々。そこに派遣社員の巨乳女子がやってくる。そして二人で企業に謝りに行き、そこでなぜか勝負することに。勝負の内容は、巨乳女子が全身を使ってジャンケンをしたり、巨乳女子にマウスがまたがって人間競馬をしたり…。
ああ、駄目だ。なぜこんなことになったんだ、マウス。きっと誰もがそう思ったに違いない。マウスお前はあのときの包茎手術から生まれ変わったんじゃないのか!
もう、読むだけで辛い作品だった。しかしこれは、まさにマウスの心境そのものではないのか。
カワーダイス、ティアードロップ、ワイドクワトロと過酷なギャンブルの世界でぎりぎり生きてきた灼熱の季節から数年、窓際のような仕事で鉄より硬くなることもない生活。
そんな、鉛に埋め込まれたような毎日の苦渋を、読者とマウスは共有しているのではないだろうか!
グレゴリーペック主演で映画にもなった小説「白鯨」で、白鯨モビィディックが見つからずに船乗りたちが何週間も船に揺られ続けるというシーンがある。そのシーンでは、どうでもいい海の話や船乗りの話など、退屈な話が何ページも何ページも続き、読者は退屈を船乗りと共有する。
そこにモビィディックの影が見つかると同時に、船乗りたちは一斉に立ち上がり、それに伴い文体も勇壮でスピーディなものに変わる。
この残念な漫画は、正しくマウスの心境を描けているのではないだろうか。
今中野が「もうこの女体地獄編は読みたくない、普通のマウスをまた読みたい」と思っているのは、そのままマウスが「今はこんな毎日だが、またいつかあの頃の炎を心に…」と思っていることと同じなんじゃないだろうか。
いま、漫画のコマを通じて、作中人物と読者の心は一つになったのだ。いや、作者の手によって一つの流れになったのだ。
作中でマウスは、今の生活への不満を一切口にしない。しかし、マウスの心境はすべての読者に伝わったのだ。
素晴らしい。やはりリーマンギャンブラーマウスは健在だった。しかしもうこの本は見るだけで悲しくなるので、誰かにあげちゃいます。
こぐまレンサの完全版が出てた
中野という奴は漫画ばっかり読んでるのか、と思われるかもしれませんが、そのとおりです。
ロクニシコージの
「こぐまレンサ」完全版が出てたので、迷わず入手。いつの間に完全板なんか出たんだ。
こぐまレンサという漫画は、ヤンマガで連載されていた作品で、毎回ちょっと不思議な話が掲載されるというオムニバス読み切りっぽい連載だったんだけど、あんまり人気はなかった。というのも、この漫画はまとめて読まないと意味がないから。
この話は実はすべて、ある物語に収束するようにまとまっていき、それぞれがそれぞれに作用しながら存在するのだ。なので、すべての話がほかの話への伏線になりつつ、さまざまな伏線を巻き込みながら展開する。
文字に書くとややこしいけど、ようは「
GOLDEN EGGS」の1stシーズンに近い構造だ。あれからさらに時間や場所もいろいろ変えて、多くの事象が一つのキーワードでつながっていく。
中野はそもそもこういう話に弱い。セミオムニバスとでもいうか、別々の話と思わせて、それらがみんな絡みあっているような。中野が前にやった芝居もこんな構造の話だったし。
元々作者のロクニシコージが描いていた「
すべてに射矢ガール」が好きだったので、このこぐまレンサも読んでいたのだが、最初のうちはこの作品に魅力を感じなかった。そこで読むのをやめた人もいただろう。
ところが、読み進めるうちにどんどん作品の構造に気が付いて、飲むようにぐいぐいと読んでいった。のどごしは良くないが、やめられない味だ。
正直、単行本もあまり売れたとは思えないこぐまレンサだが、こうやって完全版として発売するのは、講談社がこの作品の内容を信じているからだろう。
絵もそこまで上手いわけじゃなく、漫画家としての技量が高いとはいえない作者だが、そのストーリーテラーとしての能力は高い。だからこその完全版。説得力がある。
かなり好き嫌いが別れる漫画であることは違いない。でも、ストーリー構造の美しさが好きな人なら、読んで損はしない一冊だ。
百舌谷さん2巻
「ツンデレという言葉が生まれたのは、この漫画が描かれるためだったのだ!」
熱いアオリがかかれた帯だ。
「百舌谷さん逆上する」2巻が発売された。
内容はブレがない。いや、完全にブレていてわからないだけなのか。とにかく安定感を感じた。アフタ本誌で毎月ちゃんと読んでるはずなのに、まとめて読むと非常に重みがある。相変わらず、ツンデレという記号化に対する怨念めいたものを感じつつ、しっかりと餌をチラつかせて罠に誘い込むような描写には感服。
カバー下のアレも今回は書き下ろしで非常にアレな感じ。読み応えがあるというか胃もたれするというか。1巻のがげんしけん付録の同人誌風小冊子の原稿再録だったのに。
この漫画の主人公はいうまでもなく樺島だ。百舌谷さんのクラスメイトでさえない少年なのだが、色々あって百舌谷さんの奴隷扱い。そんな樺島が本気で開花するのがこの2巻。特に樺島の脳内師匠が、Mとは何かを語るシーンには、何か薄ら寒いものを感じるほど熱かった。
ツインテールで金髪でお嬢様で天邪鬼ではねっかえりでツンデレ。こう見ると非常に萌えな世界を感じるかもしれないが、読めばわかる。
萌えてる場合じゃない。
未読の方は、
連載開始時に中野が書いたエントリーも読んでやってください。そして、それでさらに興味が尽きぬなら、ぜひとも買って読むことをオススメします。
シュメール!
本日1月19日は、ウルトラジャンプの一番後ろでひっそりと連載が続いている「
シュメール星人」の単行本の、待ちに待った発売日です!!!
ああ。そうだよね。みんな知らないよね。いや、わかってる。
さっきも言ったように、ウルトラジャンプの一番後ろでひっそりと連載されている漫画だ。読んだことがないという人は、
ウルトラジャンプエッグというサイトでも読めるので読んでみると良い。
お人よしでいつもハズレくじを引いてしまうシュメール星人に、他人とは思えないようなものを感じたりいっしょに涙をのんだり。そんな体験を通じて、地球での暮らしは大変だと実感する。
日本の漫画史においてシュメールといえば、言うまでもなくサディスティック19のシュメールさんだった。しかし、このシュメール星人はシュメールの新たなスタンダードになりうるだけの力をもっている。
今サンレッドが流行っているが、その次にブームが来るのはこの漫画ではないかと睨んでいる。中野の中ではむしろサンレッドを越えたといっても過言ではない。
そんな力強くお勧めしたい一冊です。今日発売!ぜひとも買おう!中野はgoodアフタヌーンと一緒に買います!
4ページ見開き
今週の少年サンデーに、非常にムチャなシーンが掲載されていた。金剛番長の中で登場した、連続見開きだ。いや、見開きページが続くことなんかバトルシーンの多い漫画などでは全然無茶でも珍しくも無い。ましてや無茶の多い金剛番長だ。
問題は、その二つの見開きが横につながっていたことだとおもう。皆さんもぜひお手元の少年サンデーを開いて金剛番長を読んで欲しい。金剛番長が技を繰り出す見開きの次に、マシン番長がその技を食らっている見開き。独立した見開きにもなっているがこれは明らかにつながった一枚の絵だ。
4ページ見開き。さすが金剛番長。やってくれるぜ。
しかし中野はつい最近にも、4ページ見開きを見た。しかもバトル漫画でもない作品で。
それは、
ムダヅモ無き改革という麻雀漫画だ。中野は麻雀はよくわからない。むしろ嫌いだ。憎いといってもいい。そんな中野だが、この漫画の面白さは認めよう。非常に面白い麻雀漫画だ。
この作品の終盤、主人公の小泉総理は自らの技の威力の凄まじさにその身を焼かれながら麻雀を続け、その力を持って雀闘に勝利する。そのシーンに、見事なまでの4ページ見開きが使われている。
このとおり、ちょっとどうかと思うほどの勢いでアガリの瞬間が描かれている。
何がすごいって、上の画像は加工してつなげてみたけど、普通に本で読んだら、主人公の顔がそれぞれのページに半分ずつしか入っていないのだ。金剛番長とは明らかに異質だ。漫画の常識とかどうでも良くなっている。
あまりのことにこの本を中野に託してくれた町田メガネに問うてみた。
「あそこ雑誌掲載時は折り込みページか何かになっていたんだよな?」
「雑誌にもあのままで掲載されていた…ッ!」
「なん…だと…!?」
中野はムダヅモ無き改革より古い4ページ見開きを知らない。もし存在しないとしたら、この作品はその点だけでも歴史に名を残す作品になると思う。もしもっと古い4ページ見開きを知っていたら教えて欲しい。
そんなムダヅモ無き改革を中野はぐっと一押しする。そして金剛番長も面白い。爆勝だ。どちらもぜひ一度読んで欲しい作品だ。
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