中野の鼻
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夏は人をデブにする。
そう。夏という季節は、人をデブにする。
「なにを言ってる。夏は暑くて汗もかく、食欲もなくなる。どこが太るというんだ」
そのとおりだ。まったくもってそのとおりだ。しかし中野が言っているのはそういうことではない。もっとメンタルな部分での話なのだ。太らせるのではなく、デブにするのだ。
考えてほしい。ものすごく暑い日だ。灼熱の太陽は天から容赦なく体をあぶる。熱せられたアスファルトも下から人を鉄板焼きにしてやろうとしている。両面焼きにされ、しかも湿度も高い。汗でじっとり濡れたシャツが皮膚にまとわりついてとても不愉快だ。ものすごく不愉快だ。思わず口をついて出る言葉は決まっている。
「暑い!!」
当たり前だ。言ってもどうにもならないけど、暑いんだから仕方がない。しかし、この時の「暑い」は普通の暑いとは少し違う。
少しくぐもった低い声で、人は暑いと言うのだ。そう、デブの声で。
「暑い暑い!クーラーつけようよ~!」
こんなことを口走る時、人は精神的にデブになっている!いや!もうデブそのものだ!
もともとのデブは当然デブのまま、やせた人までデブになる。なんと恐ろしい。夏は人を太らせるのだ。われわれは、ついデブになってしまわないように気をつけないといけない。それこそ夏のヤツの思うツボだ。
ちなみに、冬に人はやせない。冬のデブはデブのままだ。
[鼻文章]
Posted by
中野
at 2004-07-19 15:42:39
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