なにやら
新しい仮面ライダーは電車に乗ると聞いた。中野は見てないのだが、見たと言う人はみんな「見るまでは不安だったけど、面白かったよ!」と口をそろえて言う。ここまで評判だと、なにか騙されているんじゃないかという気にさえなってくる。ここでネタばらし、実は全員仕掛け人、とか言って。
しかし、電車に乗るヒーローといえば、この仮面ライダー電王よりも重要なキャラがいる。
そう、ほりのぶゆきの
旅マンである。
旅マンとは、朝目覚めたら記憶を全て消された上で旅マンに改造されていた、かなしき1人の男が旅をする話だ。多分かなしい。
旅先では
旅魔人ぶるるが様々なご当地グッズなどに身を包み、旅マンを迎え撃つ。いや、別に迎え撃ってない、ただぶるるもそこにいるだけだったりする。戦ったりするわけでもなく、なんかあんまり仲の良くない知り合いといつも旅先で会う感じ。
旅マンには、旅マン5つの誓いというものがある。
・毎週一回必ず旅すること。
・高速移動(特急、新幹線、飛行機)禁止。
・日帰り。
・与えられた目的は達成すること。
・正体について詮索しない。
この約束を守らないと、即死。たとえば下落合の旅マン基地に帰るまでに深夜0時を過ぎたら、即死。さらに「前回よりも遠くに行かないと駄目」というルールまであり、これも守らないと、即死。
途中で高速移動に関しては可能になったが、旅マン高速移動形態になると、特急の醍醐味であるはずの車内弁当が食えなくなる。
こんな過酷な旅マンの旅は、作者ほりのぶゆきの綿密な取材によって成り立っている。そう、旅マンの正体はほりのぶゆき本人なのだ。スピリッツで連載されていたので、ほりのぶゆきはこの条件の旅を週間で本当にこなしていたのだ。
最初のうちは大手町とか上野とか近場なのだが、最後のほうは伊勢とか神戸とか、日帰りだと旅とはいえないようなタイトなスケジュールになって、もうただ電車の乗換えをしているだけで全てが終わるようなハードな展開。失敗すれば命はないのだ。
旅先で巡る観光地も、人が少なくて寂れた場所ばかりをチョイスしていて、ああこれぞほりのぶゆきと言わざるを得ない内容。
命がけで電車に乗るヒーロー、旅マン。彼こそ仮面ライダー電王の原点に違いない!今こそ旅マンを読み返そう!そして微妙な旅に出よう!
旅マン好きでした。
スピリッツってけっこうコアなツボにはまる作品が多かったです。
最近「気まぐれコンセプト クロニクル」もようやく発売されましたね。