中野の鼻

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安全装置について考える

 安全装置はとても重要なものだ。機械の誤作動を極力なくし、万が一事故が起こっても最小限に食い止めるために存在する。いわば機械の防波堤、あるいは最終防衛ラインだ。
 安全だ。これはたやすいことではない。つまり「安く全う」させてこその安全だ。あれ、こう言うとなんか途端に節約上手な賢い奥さんな感じになるけど、それでも安全が重要なことに変わりはあるまい。そんな安全のための装置。これはもう、ちょっとやそっとのものではない。

 でも、安全装置の効果とかはありがたいけど、それとて安全装置という言葉のかっこよさにはかなわない。

 安全装置!この装置さえ正常に稼動すれば、この世から事故はなくなり、人々の思い描いた理想郷を完成させられる、といわれてもおかしくないほどだ。

 もしも安全装置が暴走したらどうなるだろうか。想像するだけで恐ろしい。過剰な安全が人々の生活を脅かすのだ。薬も過ぎれば毒となり、過剰な安全はもはや安全ではない。

「隊長!安全装置が暴走!過剰安全状態です!」
「なにっ!?」
「総員のんびり状態に移行します!」
「それでは間に合わん!緊急ごろ寝の姿勢をとれ!」
「了解!」

 いや、ごめん、ちょっと暴走の方向を間違えた。

 とにかく安全装置があるからといって、油断してはならない。油断できないほどに安全装置はかっこいいのだ。美しい薔薇に棘があるように、危険な香りのする男がかっこいいように、安全装置のかっこよさは油断できない。

 忘れないでほしい、安全ピンで刺したら痛いし、エアバッグ作動時は死なないだけでかなり痛いということも。


[鼻文章] Posted by 中野 at 2008-05-05 13:40:42

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