初音ミクの楽曲に「ワールドイズマイン」というものがある。私は初音ミクさんのことは良く知らないので、この曲のことを語るわけではない。
過去に、同じ名前の漫画があった。
ワールドイズマインという名の。この漫画は良い漫画だったので、今でも愛読している人は多いだろう。そう、きっと今も愛される漫画なのだ。しかし、例えばpixivなどをタイトルで検索しても、この漫画のワールドイズマインの画像は発見できない。初音ミクがずらりと並ぶだけだ。
このように、同じ名前を持つ作品などに作品が殺される現象が、しばしば見られる。何も作品名だけではない。例えばgoogle画像検索で「関羽」と検索してみれば、そこには三国志の武将ではなくアニメ絵の女子がぎっしり並ぶ。
よく語られる怖い話として、自分と同姓同名の殺人犯などが実名報道されてしまったとしたら、というのがある。転職などしようとしても、企業の採用担当者が人名で検索してしまい、勘違いをされてしまうのではないか、というものだ。これもまた、同じ名前に殺されるという現象だろう。
この現象が、最近どうも気になってきた。このままではこの現象の恐ろしさに人々が気付かないまま、人知れずネット上で作品やジャンルが殺されていくんじゃないだろうか。いまやネットで検索して見つからないものは、存在しないも同然に扱われる危険性がある。
私はこの現象そのものの存在をより強く実感するためには、名付けるしかないと思うのだ。それまでぼんやりとしか存在が認識できていなかったものが、名付けられることで捕まえることができたということは良くある。最近だと、ツンデレという概念は名付けられることで初めて誰でも捕獲できるように実体を持った。
同じ名前の存在に殺される。私はこの現象に「リアル鬼ごっこ現象」と名付けるのがいいと思うのだ。リアル鬼ごっこを読んでいない人に軽く説明すると、まあ同じ名前の人同士で殺しあうって以外に何も無い小説だ。しかし、ここに来てこの命名に使われることで、リアル鬼ごっこが生まれてきた意味を与えることができると思うのだ。
リアル鬼ごっこ現象。この言葉をみんな覚えて欲しい。そして広めて欲しい。願わくば、元のリアル鬼ごっこの情報が、ネット上から駆逐できるくらいのリアル鬼ごっこ現象を、あのつまらない小説にブチこんでやれるくらいには!
知らない人が集まって鬼ごっこするの。
それか超リアルな鬼ごっこゲーを作るか!