中野の鼻

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秒の記憶

 人間には、自分でもあきれるほどつまらないことを記憶している時がある。映画や漫画の台詞であるとか過去の出来事のような「覚えるに足る内容」ならまだいい。

 なんか子供の時に見かけたおっさんのメガネのフチが肉に食い込んでるさま。
 親戚一同集まってるときに、ひとりで台所の隅でしゃがんで飲んでたサイダーのビン。
 なにをやったかも覚えてないけど、自分を怒っている警官の無線のコードがありえないくらいねじれている。

 中野にもこんなどうでもいい記憶がある。本当にどうでもいい。本当に。

 ところが逆に、まったく記憶が抜ける時がある。1秒前の記憶が中野にはまったく残らないことがある。ものすごく頻繁にある。放心と言うのだろうか。とにかく1秒前になにをやってたかまったくわからなくなる。

 読書中にふと立ち上がったは良いけど、なんで立ち上がったのかまったくわからない。
 自動販売機にお金を入れて、なにを飲もうとしていたかわからなくなる。
 風呂に入ろうと全裸になって、そのまま服を着て落ち着いてしまう。

 この程度のことはざらだ。若年性痴呆になったのかとも思うかも知れないが、コレは幼いころからなのだ。たった今まで使っていたペンをどこにおいたかまったく記憶に無かったり、改札を通って3秒後にすでに切符を見失っていたり。小学生のころにはもう、こんなことをしていたと思う。

 なんだろう。脳に問題でもあるのか。別にかまわないけど、ちょっと困るなあ。

 横でずっと見てて、物を見失うと「ココデスヨ」とか、「アナタハイマ○○ヲ、シヨウトシテマシタヨ」とか教えてくれる機械とかないかなあ。

 そして、直前まで考えていたこの文章の締めくくりも忘れたのでコレで終わります。


[鼻文章] Posted by 中野 at 2004-07-22 08:41:03

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