本との出会いは突然です。
中野は昔から、むやみに本を読む時期とぜんぜん読まない時期が交互に訪れる。読まない時期は1ヶ月に2冊くらいしか読まないのだが、読む時期は1日に2冊とか読んでいる。
脳が活字を求める。脳が栄養不足なのだ。
ついこの間まで、読まない季節だったのだが、つい数日前に読む季節に突入したようだ。
きっかけは「
家守綺譚」という1冊の本。梨木香歩か。今まで読んだこともない。
本屋で、何かものすごくいい香りがした。数年前から感じていなかった香りだ。香りの元はこの本だった。吸い寄せられるように手に取り、1ページ開いた所で、もう買うことを決めていた。この本と別れたくなかった。
読んでみると、一人の精神活動家が、超自然を自然として受け入れ、緩やかに生きる、そんな話だった。主人公は、百日紅の樹に恋慕され、死んだ同窓生と再開し、小鬼といっしょにふきのとうを摘む。
なるほど、いい香りがするわけだ。良い出会いをした。
作品によってとっつきやすさが両極端だったりしますけど(笑)
老若男女あらゆる人に触れてもらいたい作家さんですね