かなりイカス絵本をまた見つけてしまった。個人的には
パイルドライバーに匹敵の破壊力。いや、技のほうじゃなく絵本のね。
それがこの「
パパがサーカスと行っちゃった」だ。どうなんだこのタイトルは。
サーカスが街にやってくる日、パパはまだ家族みんなが寝てる早朝から、家の照明器具にぶら下がっておおはしゃぎ。朝から息子と娘は超シケ面。
学校から帰ってきたら、すでにパパはサーカスに行く準備が完了している。なぜかローラースケートで。
「本当はサーカスよりテレビが良いけど、そんなこと行ったら何されるかわからない」
サーカスのテントに1時間前に到着。しかし開演時間になっても客席は人もまばら。それでもパパは超エキサイト。
サーカスは確かに面白かったけど、パパに聞いて期待していたほどの物ではなかった。
サーカスが終わって、パパとママがケンカを始めた。当たり前だ。そして、子供たちのところにママだけが戻ってきて「パパがサーカスと行っちゃった」とだけ告げた。
それから1年後、すっかりサーカスの花形になったパパが帰ってきた!パパかっこいい!パパ最高!
どうなんだよこの話は。
「パパかっこいい」も何も、お前ら1ページ目から超シケ面だったじゃないかよ。
世界各地から「家族に会えなくて寂しい」とか言って手紙送ってるの。だったらサーカスについていくなよ!そんなのほとんど蒸発じゃないか。
がんばって善意で解釈すれば、子供に本当のサーカスの面白さを教えるために1年間修行していたわけだ。かっこいいかどうかは別にして、子供思いのパパではある。そんなパパのサーカスでの大活躍っぷりたるや、そりゃもうたいしたもんだったが、それとこれとは話が違う。
結局その後、また昔のままの暮らしに戻るわけだ。無責任にサーカスについていったパパは、花形という重要なポジションにいながら無責任にサーカスを辞めてしまった。
いろいろ書いたけど、読んでるときは単純に面白い。パイルドライバーと違って、子供に読ませてもとりあえず問題はなさそうな絵本です。いや、マジで。子供たちの本気のシケ面は激注目。