これからはここで日記も書いていきます。ぼんやりとね。
某女子の出演する芝居を見てきました。劇団満漢全席さんの「
パラソルチョコレート」を。
まあ、ここからはネタバレもあるので、明日見に行く人はここから下を読まないように!あと芝居に出た人も、なにが書いてあっても怒らないように!あくまでも個人的感想ね!
前説の時点でガッチリとわれわれの心をつかむことも無く。どちらかというと前説を聞いた時点で帰ろうと思いました。
「ああ、こういうのを面白いと思う連中がやってる芝居か…」
前説が終わった時点での心からの感想です。
本編は、前説で抱いた感想とは違いました。
内容はまだ書きませんが、脚本家の方は結構いい仕事してます。シンプルなストーリーを複雑なギミックで、でもテンポよく見せてくれます。本当に、いい脚本だったと思います。
ただ、役者の演技があまりにもベタな小劇場芝居の役者っぽすぎて、くどい。それが好きな人もいるだろうけど。
思うに、脚本家と演出家、そして役者陣の意思の統一がなされてない感じがしました。ぶっちゃけ役者さんは、台本を読み込んでいない感じ。文字だけをなぞって台詞を覚えただけ?台詞というか、文章として脚本を読んでないかなあ?
ストーリーに対する演出さんのアプローチはかなりしっかり出来てると思います。まあ、女性主体のストーリーですから。でも脚本家さんの意図したギミックは演出しきれてない感が残ります。
役者さんは、さっきも言ったようにベタな「おしばい」でした。なんというか、「役を演じている」んじゃ無くて「役者を演じている」といったところ。「芝居をやりたい」というより「劇団員になりたい」。「漫画を描きたい」んじゃなく「漫画家になりたい」っていうオタクに例えればわかるかな。
表現をしたいというより、すでに用意されている芝居というジャンルをなぞっているんじゃないかと。こう思うわけです。それもひとつの形ですけど、順番が逆なんじゃないかと。
ストーリーの中心にある感情が、不快感と違和感になってしまってるのがちょっと難。あの複雑なギミックをあれだけ素直に展開させる脚本力はたいしたものですが、逆にキモになるハズの、人の心の動きや関係の変移が書ききれていなくも感じた。本来複雑でないところを複雑にして、複雑なところをシンプルにするって手法はよくあるけど、肝心の部分が伝わりづらいかも。
劇中の「どっか行きたい」という台詞が、単なる場所的な移動ではなく日常における自分の役割から移動したいという意味になっているのに、それが爆発して争いになるまでの心の動きが見えてこず、なんだか唐突な印象をも受ける。
自分が分裂して、他人に知られず内部で狂っていく姿だとしても、もっと順番が見たかった。いや、なおさら過程が見たい。
一番良い演技をしていたと感じた方は、脚本を書いた方でした。なるほど、一番脚本を理解していると思ったとおりだ。
ひどいこと書いてるなあ、しかし。自分のことを棚にあげて(笑)。
団体本部の目指していることとは正反対のお芝居でしたが、それだけに参考になる点が多かったように思います。
芝居っぽい芝居をする気がないのでしませんが、やっても出来ないんですよね。出来ないことに挑戦しようとして未完成になることほど情けないことはないですから。
やれることの中で、どうやれば面白い魅力的なものが発表できるかを考えますよ。とりあえずそのスタートとしての「うかつ」は自分の中では満足できる結果だったし。
8月8日も、やれることだけをやりますよ。