中野の鼻

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落雁

 遠い記憶を辿っていくと、祖父の家で食べた菓子のことを思い出す。何故田舎の菓子は美味しくないのだろうか。

 法事やなんかで、親の実家に行く。親戚一同が集まってなにやら楽しそうだったり忙しそうだったり迷惑そうだったり。そんな大人の邪魔にならぬようにと、何も無い部屋に子供が集められる。
 大人にとって子供をじっとさせておく武器は3つ。お菓子とジュースとおもちゃ。ジュースはまあ、三ツ矢サイダーとかそれなりに美味しいもの。おもちゃもファミコンとかは無いけど、子供が大勢いれば人生ゲームでも良いか。しかし残念なことにお菓子が不味い。

 中でも子供だった中野が嫌いだったのは、落雁だ。

 あのなんか粉を固めただけのうすら甘い何か。口内の水分が奪われて何やらピリピリする。むせる。うああ、不味い。
 他のビニールで個別に包まれたラムネとか、プルっとしてない角ゼリーとか、ブルボンのピッカラとか、その辺から無くなっていき、最後に落雁だけがが残る。
 何もそこにある菓子を全部食わなくても良いのに、落雁だけ残ってるのがなんだか怒られそうな気がして、子供たちで押し付けあったり観念して手分けして食べたりしたものだ。

 今食えば、落雁もそれほど不味くない。熱いお茶によくあう。味覚が年齢とともに変わってきたのだろうか。

 や、違うな。落雁食うのに三ツ矢サイダーってのがそもそも間違ってたんだな。


[鼻文章] Posted by 中野 at 2005-09-29 17:54:09

コメント

千花:

落雁わりと好き。

マジパンはどぅですかね?
ケーキにのってるお人形。
2005-10-01 16:10:59

中野:

 あー、アレもなんか胸焼けする甘さでちょっと。
サンタの頭をマルカジリする喜びでフォロー。

 落雁は、大人になれば上品な甘さだ。
2005-10-01 18:00:54

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